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腎臓はどこにあるの?

人体図

腎臓は「肝腎かなめ」といわれるように重要な臓器ですが、さて腎臓は身体のどこにあるのでしょうか。

腎臓は腰のあたり、腸の後ろに左右1個ずつあります。一個の重さは約120g、形はソラマメ型で、内側の凹みから尿管や動脈・静脈が出入りしています。

腎臓は血液流量の最も多い臓器です。
1分間に約5Lの血液が心臓から大動脈に送り出されます。
このうち体重の1/200以下の重さである腎臓に、約1L(約1/5)もの血液が流れています。

これは全身の臓器で作られた老廃物を尿に捨て、きれいになった血液を心臓に戻すという大切な役割を担っているためです。

この血液は心臓がポンプ役となり、再び体の中を流れていきます。

腎臓の役割は?

腎臓は、いわば身体の中の水道局や衛生局で、この働きにより私たちの血液はいつもきれいな状態に保たれ、健康に過ごすことができるのです。

  • 尿を作ります。
    血液をろ過して、身体に不要となった老廃物を尿として排泄します。ろ過された血液は、身体を再循環します。
  • 体内の環境を調節します。
    • 体の水分の調節
    • 血圧の調節
    • 多くとり過ぎた塩分の調節
    • 体の中にある体液(電解質などの溶液)の濃度・量の調節、血液の酸性・アルカリ性のバランスを調節します。
  • 内分泌的な働きも行います。
    • 骨を作るビタミンDの活性化
    • 血圧の維持に重要なレニンの生産と分泌
    • 骨髄で作られる赤血球の生産を刺激するホルモンである、エリスロポエチンの生産・分泌なども行っています。

腎臓の構造はどうなているの?

腎臓の構造図

腎臓は、糸球体と尿細管に大きく分けられます。また腎臓は、機能上ネフロンという単位で成り立っており、ネフロンは片方の腎臓に100万個もあり、ここで尿を作っています。

  • 糸球体−血液をろ過する働きがあります。(毎日150L)
    腎臓に流れ込んだ血液の約20%、小さな分子の水、電解質(ナトリウム、カリウムなど)、尿素やクレアチニン、ブドウ糖やアミノ酸、ビタミンなどがろ過されます。この糸球体は、尿細管に続いています。
  • 尿細管−糸球体でろ過されたろ液成分を調整する働きがあります。
    身体にとって必要なものまでろ過され、尿として排泄されてしまうことがないようにしなければなりません。このため必要に応じて再吸収します。約99%が再吸収され、残り1%が尿になります。

腎臓の病気にはどのような種類があるの?

内科・小児科的な病気と泌尿器科的な病気に大きく区別されます。

  • 内科・小児科的な病気
    • 糸球体腎炎(急性、慢性)
    • 全身性疾患(糖尿病、膠原病、腎硬化症、多発性骨髄炎、高血圧など)に続いて起こる腎臓の病気
  • 泌尿器科的な病気
    • 水腎症、多発性嚢胞腎、腎結石、腎腫瘍など。

日本では、糖尿病性腎症、慢性腎炎、腎硬化症、膠原病による腎症、多発性嚢胞腎、急速進行性腎炎の順に患者さんが多いといわれています。